野菜農家が考える身近な堆肥やミネラル肥料を使った野菜作りを通して出来ること

みなさんこんにちは。

三重県四日市市上海老町の黒ヒゲ野菜農家、ナスケンです!

2018年で農業をスタートして5年目になります。

毎年何かしら違う事をしていてなかなか自分の農業とは?と聞かれるとすぐに答えれないのですが、昨年10月よりTwitterを始めて僕自身「何のために」農業をしているのか、自問自答の日々の中少しずつ見えてきた事があるので今回はその想いをブログにしようと思います。

また来年全く違う事を考えてたりして(笑)

BLOF理論との出会い

Bio LOgical Farming の略称。意味は「生態調和型農業論」

(株)ジャパンバイオファームの小祝政明氏が提唱している農業論で、以下の3つの分野に分けて考察し、科学的・論理的に営農していく栽培技術です。

①作物整理に基づいたアミノ酸の供給

②土壌分析・施肥設計に基づいたミネラル肥料の供給

③太陽熱養生処理を用いた土壌団粒形成、土壌病害菌抑制、水溶性炭水化物の供給

(株)ジャパンバイオファーム製品カタログ2ページ目より抜粋

簡単に言えば、「土の中を科学的に分析し、足りない肥料(ミネラル、アミノ酸)を施肥する。

そして土壌の団粒化、水溶性炭水化物の供給に堆肥を使う」ということ。

↑太陽熱養生処理を行った畑で収穫したニンジン。

本来下になるにつれて細くなって円すいに近い形になるのですが、この写真のように円柱に近いニンジンが収穫出来て結果として多収穫につながります。

生き残るために

就農当初に三重県の普及員の方からこの理論の話を聞きそこから毎年小祝先生を年間3〜4回講師として三重県招き、勉強会を行なってきました。

午前中は現場視察、午後からは座学と言った感じの勉強会でそれまでは大嫌いだった元素記号が飛び交ったり、光合成はどのように行われるか。

とにかく毎回頭がオーバーヒートしてちんぷんかんぷんだったのを覚えています。

ですが正直言って僕みたいな新規就農者を取り巻く環境は非常に厳しく、安定して出荷出来る技術が伴わずに農業すらリタイアしていく方も多く居たと。

そんな中で小祝先生の提唱するBLOF理論を実践して「高品質な野菜を多収穫する事」が新規就農者である僕が生き残っていく道だと感じ、必死に勉強してきました。

思うような結果が出ず…失敗まみれ。

勉強会で学んだ事を自らの畑で実践するのですが、これが全くうまくいかない(笑)栽培初期は絶好調でも後半になると失速して収穫量減、病害虫に加害される、そんなこと多々。

もっと酷い場合は栽培初期でつまずいてそのままズルズル終わっていく事も。

土の中って凄くシビアで何かの肥料が多くても、少なくても、水が多くても少なくてもダメ。もうこればかりは経験を積んでいくしかないのかな、と。

肥料代がすごくかかる…

そして自分で良い!と思ったり聞いたりした肥料を取り寄せて使ってみたりしました。

ただ1袋1000円程の肥料でも取り寄せるとなると送料(例えば20キロの肥料1袋あたり500円近くかかることも)2、3袋の取り寄せならまだしも10袋、50袋、100袋、となると送料がめちゃくちゃかかる。

そしてその肥料を使って高品質な野菜が多収穫出来たのか?と問われたらその答えは「No」でした。

原点に立ち返って

というか僕の栽培技術や知識が不足しているから上手くその肥料を使いこなせていない、のだと思います。

だからこそ「身近にある肥料や地元で手に入る肥料を使う」という基本的、そして原点に立ち返ろうと考えました(コスト的にもそちらの方が魅力的だし)

堆肥は愛知県から、アミノ酸肥料は地元四日市、石灰(カルシウム)は鈴鹿から。

どれだけ効果が高い肥料でもなかなか手に入らなかったら意味がないと考えます。

だからこそ地元で安定的に手に入る肥料を使う!その考えに辿り着きました。

ミネラル肥料の大切さ

地元で安定的に手に入る肥料を使う!この考えに辿り着く中で「ミネラル肥料の大切さ」も学びました。

過去のブログでこんな事を書いています。

塩分とは「塩」と「ミネラル」のことである。そしてそのミネラルとは「マグネシウム」である。→そのブログはこちらから

土壌分析をする意味は僕は「土の中のミネラル分を計測する」にあると考えます。

堆肥だけ入れていればいい、と言うわけではありません。

科学的な視点から不足しているミネラル分を施用してあげる必要があります。

人間の体もミネラルが不足すると活性酸素が増えて生活習慣病の原因につながるとも。

野菜たちも同じでミネラル不足が原因で害虫に加害されたり、軟弱に育ったりします。

土の中が健康になればその土で育つ作物は健康に、健康な野菜を食べた人間も健康になる。そう考えます。

↑就農当初、作る作物もまともに収穫出来ず肥料不足で本来緑色になるはずの野菜たちも黄色くなっています。

無農薬で栽培してましたが、味は美味しくなかったです(笑)←僕の場合ですが。

「野菜を通してあなたの胃袋応援します」

肥料も海外からの輸入に頼っている日本。そんな中でも僕はなるべく身近で手に入る堆肥や肥料を使っていこうと考えています。

そして「土の中から健康に」を合言葉にこれからの自らの農業にひたむきに取り組んでいきます。

そうすることで消費者であるみなさんに野菜を通して健康をお届けできる、僕が目指す「野菜を通してあなたの胃袋応援します!」という想いにつながると考えているからです。

この想いを更に強く持って今後の野菜作りに取り組みます。

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